はじめに

この記事では、漫画「ミッドナイト・セクレタリ」のネタバレ④(27話~34話/最終話)を掲載しております。

その他の話数のネタバレや登場人物まとめ、考察については下記のリンクからご参照ください。

登場人物

ネタバレ①(1話~10話)

ネタバレ②(11話~19話)

ネタバレ③(20話~26話)

ネタバレ④(27話~34話/最終話)当記事

考察(花夜はいつから、なぜ、杏平に惹かれたのか、杏平が花夜と結ばれない弊害の変化)8/3時点未掲載


それではどうぞ!

27話

生理が2ヶ月来ていないことに気付く花夜。妊娠検査薬を買いたくても猛スケジュールになかなか行けず、その間もし妊娠していた場合自分はどうしたのか、気持ちが揺れ動く。

それとなく杏平に話を聞くと「安心しろ、お前に子供を産ませる気はない」と言われ少しショックを受ける。

花夜は階段で転びそうになり杏平に助けてもらうが、その際無意識に自分のお腹を庇い、子供への愛に気づく。「もし誰も愛してくれなくても私はあなたを愛している」と。

検査薬の結果は陰性で、杏平にも子供がいないことを伝えるとほっとする杏平。その態度に花夜はむっとするが、杏平は子供が欲しくないのではなく、これ以上花夜を吸血族に関わらせまいと、花夜を守る愛ゆえの態度だったと知る。

28話&29話

しかし杏平の子供ができたという噂は吸血族に広まり、吸血族の長の耳にも入る。

そんな中、平岡という男が花夜に近づく。平岡は吸血族ではなく人間だが、吸血族のために身を捧げる集団の一人だという。杏平に会った平岡は母体と子供を渡すよう言われるが、杏平は、「花夜妊娠はしていないし今後も子を宿すつもりはない」と言う。吸血族の役目である子を成すことさえ放棄する杏平を責める平岡。これにより吸血族一族の反感を買うとも言う。

花夜は自分の存在が吸血族としての杏平の立場をあやうくしていることを後ろめたく思うが、杏平の元を離れたくないという自分の思いに正直になろうと決意する。

杏平が出張で出ている間、万里香が吸血族の長を連れて花夜に会いに来る。

30話

長は物腰が柔らかく笑顔も見せ、花夜にも感じ良く接するが、長と話しているうちにやはり吸血族特有の、人間に対する支配欲を感じる。

長は「杏平と花夜の間にあるのは支配と隷属という関係ではなく、愛か」と尋ね、そうだと花夜は答える。

しかし長は吸血族の力を使って花夜を簡単に洗脳してみせる。花夜は長に洗脳されたことに気づくと動揺し、杏平への想いは本当に自分の意志なのか、それとも杏平が無意識に行っている洗脳なのかで悩み苦しむ。

自分の気持ちが信じられず泣き、気持ちを吐露する花夜に杏平は言う。

杏平「俺はお前が欲しかった。だが恐れてもいた。俺を無様にさせるのはお前だけだからな。そんなことをお構いなしで飛び込んでくるのは、いつだってお前じゃないか。お前に支配されているのは俺の方だろう?」

この言葉にこれまでのことを思い返し、自分の気持ちは支配されているのではなく愛なのだと再認識し安心する花夜。

31話

長は杏平に一族からの追放を告げる。このままでは擬似血液も手に入らなくなる。自分を選んだ杏平を守るために、吸血する相手を探すことを提案する。「今度は私情を挟まず、秘書としてしっかり食事をサポートしたい」と。

杏平はわかったと一枚の名刺を出し、クラブで働く美しい女性、清香(さやか)を呼ぶよう花夜に言う。清香と杏平はその晩二人だけで時を過ごした。

花夜が仕事をしていると長が様子を見にやってくる。花夜に対し「自分のせいだと責任を感じて精一杯頑張っている姿を応援している」と嫌味を言うが、花夜は「罪をあがなっているのではなく杏平の決意をただ助けるために働いている、共に行動しているのだ」と楯突く。

そこに杏平もやってくる。そこには白衣を着た清香の姿も。清香は人工血液の分野で名の知れた科学者で、以前杏平の会社が買収した製薬会社で擬似血液の製造と改良を行うこととなったことを長と花夜に告げる。

杏平「欲しいものは手に入れる、生きたいように生きる。吸血族の男としてな」

寂しそうに、少し眩しそうに杏平を見て去る長。

何年かは一族が花夜に何かしてくるかもしれないから、花夜もここに住むよう命令する杏平。同棲なんて親に説明もできないとうろたえる花夜に「なら結婚すればいい」と簡単に言ってしまう杏平。

32話

いきなりで横柄なプロポーズに少しお怒りの花夜。花夜の母に結婚すること、母も同じビルに住んで欲しいことを告げると、花屋の母は喜び、では杏平に挨拶をしたいと言う。

それに断固拒否な杏平。「俺を親に合わせてどうするつもりだ。娘さんをくださいとでもやらせるつもりか?馬鹿馬鹿しい」と言うがそれに頭にきた花夜は正論と自分の想いをぶつける。恋人らしい癇癪を見せてくれたことに少し嬉しそうな杏平。会食することを了承する。

しかし会食の場はまた吸血族の企みで教会に変更され、そこに閉じ込められてしまう二人。

慌てて松下を急いで呼びよせドアを開けさせるが、やつれてしまう杏平。

擬似血液だけでは足りず物陰に身を潜めて花夜の血を飲む杏平。しかしそれを花夜の母親が目撃してしまう。

母親は旧家の出身であり、吸血族の恐ろしさを知っていた。花夜は惑わされているのだと信じ込み交際に強く反対する母。それを見てフラフラの足取りでやっと教会の中に入る杏平。杏平「ここなら俺は何もできない。話をさせてくれ」「彼女を失いたくない。自分の気持ちを恐れて遠ざけもしたのに手放すことができなかったのも、一族を追放されても一緒にいることを選んだもの、必要なのは血でも秘書としての力でもなく里塚花夜という女だ。神にはち変えないがあなたに誓おう。彼女を守る。あなたがこれまでしてきたように。あなたの娘を俺の妻にする許しが欲しい」

指輪を花夜にさしだしプロポーズし、それを承諾する花夜。

倒れそうになりながら教会を出る二人の姿に母は心を動かされたようだった。

33話

まだ結婚はしなくとも、花夜は母とともにビルに越してきた。杏平の母はまだ結婚に反対しており、杏平が一族を追放されたことで取引先からも契約を切られたりし忙しい日々が続く。

そんな中、杏平が花夜を抱こうとしても、花夜は気持ちに反して杏平を拒絶してしまう。不審に思いながら日々を過ごすが、その拒絶は日に日に大きくなる。ふと指を切った花夜の血を杏平は舐めるが咳き込んでしまい、花夜の血を飲めなくなっていることに気づく。

また一族の仕業かと、平岡を呼び出し話をする。平岡は「吸血族の子を宿した人間の女の血が毒に変わる、そして独の血を持つ母親から生まれた子は並外れた力を持つ吸血族になる」という伝承を聞かせる。

礼拝堂の罠のあとは二人共朦朧としていたので、あのときできたのかもれない、と思い当たる。

一族付きの医者を杏平から紹介され、翌日そこに向かう花夜。しかし病院に行ったあと花夜の行方がわからなくなる。花夜はやはり妊娠しており、子供や自分のせいで杏平に負担に思われるのが嫌で、すべてを投げ出し一人になりたかった。

しかし杏平のいない世界は嫌だと自分の気持ちに気づき、探して連れ戻しにきた杏平と帰る。

34話/最終話

しばらくして、親しい人だけ集めた小さな結婚パーティーを開く。

ウエディングドレス姿でもスケジュール帳と電話を片手に秘書業を続ける花夜に万里香は呆れる。

長も出席はしないがお祝いだけ言いに来る。「お腹の中の子はやろうと思えば何もかも思い通りに出来る子ですよ」と忠告するが、花夜は吸血族の力の避け方が胎児のおかげで分かってきたとのこと。

パーティーでも秘書のように振舞う花夜に呆れる杏平に花夜は言う「私はいつでも社長の秘書ですわ。これまでも、これからも。」

END

おわりに

いやもう本当に最初から最後まで波乱万丈で、次が楽しみになるドキドキなお話でしたね!

二人の仲を割く物事がたくさんありましたが、最後はハッピーエンドで、しかもこれからも幸せが待っていそうな、そんな終わり方でした。

改めて考えると、二人が結ばれるための弊害がたくさんありましたよね。杏平の吸血族のプライドや花夜の女としての劣等感、一族の嫌がらせや吸血族としての体質・・・。

二人の弊害がなんだったのか、そして二人の心情の変化を考察でまとめます(8/3時点で掲載)。

頭を整理したなというときなどにどうぞご覧ください!(早く掲載できるよう頑張ります!)

では考察でまた。